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2013

速水御舟『名樹散椿』

【内容説明】今日の作品は、大正から昭和にかけて活躍した天才日本画家・速水御舟の最高傑作『名樹散椿』。重要文化財に指定されている二曲一双の屏風絵です。描かれているのは、金地を背景に五色八重の花を咲かせる椿の姿。大きく枝を伸ばした椿から、色とりどりの花びらが苔山の上にひとひら、ひとひら散っています。画面に広がっているのは静けさとも違う、無音の平面。この不思議な世界を支えているのが背景の金地です。紛れも...

27

2013

葛飾北斎 富嶽三十六景 「神奈川沖浪裏」

 葛飾北斎の傑作、『富嶽三十六景』、その中でも有名な「神奈川沖浪裏」。背景に富士、謹啓に波と舟をダイナミックに描いた傑作です。 「画に尽く其法あり されど起こるところは方円を出ず 是を基として規矩(きく)の二つをもって もろもろの画をなすの 定位(ばどり)を教う」北斎の言葉です。形あるものは全て円と線から出来ているのだから定規とコンパスがあれば絵が描けるという事が言いたいわけです。 Yを半径にした円と...

24

2013

中川一政「福浦突堤」

 とりあえず当家のHDDから捨てる為に『美の巨人たち』の中で役に立ったネタを記載していきます。 神奈川県真鶴に拠点を置いて描かれた中川一政の「福浦突堤」。50年近く前の66年に描かれたこの作品ですが、今も小さな赤い灯台は福浦港にあり、未だ生きた風景です。しかし、描かれた風景はなんとも雰囲気で描かれた事でしょうか。 他の作品を見ても分かるように中川一政の晩年はデフォルメの効いた作品が主体になって行きます。...