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アートの基本:構図(2)

アートの基本:構図(2)
[3DTotal.jpからの転載]
制作:Ioan Dumitrescu
Web: http://www.ioandumitrescu.com/

手軽で効果的なもう1つの構図テクニックは、基本的なレイアウトを、円、正方形、三角形、楕円、十字といった、ある種の形状に沿わせることです。このような形状を繰り返すと、イメージの中にリズムと階層構造が生まれ、見る人の視線を形状の中に釘付けにすると同時に、一番の見せ場となる領域に直接視線を誘導することができます。

図08では、楕円を使い、螺旋の効果を作りだして、イメージの焦点である電車へと視線を誘導しています。また、駅もその螺旋の効果に含め、イメージをよりダイナミックにして、電車が動いている感じを出しています。
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図08

図09では、暗示的ないくつかの形状、三角形、遠近法を組み合わせて使用しました。見る人の視線は、こうした形状のエッジに沿って、格納庫の奥にある見せ場へと非常に滑らかに誘導されます。
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図09

図10には、フランク・フラゼッタ(Frank Frazetta)の作品によく見られる構図テクニックを用いました。十字構造を基本に、瓦礫の山にヒーローを配置するという方法です。勝利を収めたヒーローを見上げるような位置にカメラを配置することで、ストーリーが伝わりやすくなります。間にある瓦礫によって、構図が分断されているように見えるかもしれませんが、これは、ストーリーの一部である両者間の緊張感を表現するために、意識的に構成したものです。
t004_10.jpg
図10
このイメージには、1点へと収束する放射状の求心線を用いています。この収束線により、不穏で威圧的な空気感が生まれています(図11)。そしてストーリーを表現するために円の形状を持ち込みました。これが視線を誘導する2つめの要素となり、背景にある巨大な構造物の尖ったエッジとコントラストを成しています。

t004_11.jpg
図11
ここで紹介した構図の規則はほんの一部に過ぎません。規則を曲げることを恐れないでください。私にとって構図とは極めて有機的なもので、実践を積むに従い、より直観的になっていきます。私は独学でアーティストになったので、直観と自然観察によって作品を制作します。まず、フレームを取り入れたり、オブジェクトを用いて焦点を指し示したり、コントラストで見せ場を際立たせたりといった基本的な手法を用いることから始め、さらにいくつかの技や手法を盛り込んでいく中で、定番の規則を超える構図を検討したいと思うようになります。規則に従うのは苦手な方なので、今のところは、見る人がごく自然に絵の中に引き込まれ、優秀なツアーガイドに案内されるように絵の世界をくまなく見て回り、光、色、ディテール、アクションのほか、イメージの中に無数に盛り込んだ個性的な要素の1つ1つを発見できるような構図を心がけています(図12-13)。

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図12
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図13

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